II. フォノン輸送評価と制御による新たなデバイス概念の創成
- 2波長同時照射顕微ラマン分光によるナノ空間熱・格子振動波輸送機構解明
近年導入のラマン分光装置により、532nm+325nm、532nm+266nm、325nm+266nmの組み合わせで窒化物半導体など最先端材料における熱発生と熱輸送評価を同時に行い、かつナノ空間での可視化を行います。また可視・紫外発光も測定し高効率発光への熱制御の要点を解析します。 - 時間分解ラマン分光による熱輸送解析手法の開拓
上記ラマン分光にパルスレーザを導入し熱輸送を時間分解で観測する装置を開拓しています。 - 結晶界面を利用した熱整流作用の研究
ナノ構造を用いた非等方的熱輸送制御を行う手法を開拓します。これは発光デバイス、トランジスタ、太陽電池の特性に躍進をもたらす可能性があります。 - 熱輸送制御による新規紫外発光デバイスおよび太陽電池の開拓
デバイス心臓部からの排熱、熱閉じ込めなどによりデバイス設計の革新を狙います。